- この記事でわかること
- 札幌へ来る方を、毎年たくさんご案内しています
- 札幌への転勤・転職はいつが多い?動き出す時期の目安
- 遠方から部屋を決める方法|多くの方は見ずに決めています
- オンライン内見で失敗しないために確認すべきこと
- 【最重要】札幌では「自転車通勤できる距離」で部屋を選ばないでください
- 札幌では、洗濯物をどこに干すか先に決めてください
- 都市ガスかプロパンかで、冬の光熱費が変わります
- 社宅代行・法人契約で進める場合の流れ
- 札幌の家賃は、同じ予算で選択肢が広がりやすいです
- 札幌までの引っ越し見積もりは早めに
- 秋・冬に札幌へ来る方へ
- 入居したら、最初にこれをやってください
- 道外から札幌への引っ越しに関するよくある質問
- まとめ|道外から札幌へ引っ越す前に確認すること
この記事でわかること
- 札幌への転勤・転職が多い時期と、動き出すタイミング
- 道外の方の多くが、部屋を見ずに決めているという現実
- オンライン内見で決めるときに確認すべきこと
- 自転車通勤を前提に部屋を探すと失敗する理由
- 社宅代行・法人契約で進める場合の流れ
- 入居してすぐやるべきこと
札幌へ来る方を、毎年たくさんご案内しています
はじめまして。札幌で賃貸仲介をしている現役の営業マンです。
転勤や転職で札幌に来られる方を、毎年たくさんご案内しています。そして毎回、同じところでつまずく方を見ています。
北海道の暮らしは、道外とは前提が違います。道外の常識のまま部屋を選ぶと、住み始めてから困ります。

この記事では、道外から札幌へ来る方が最初に知っておくべきことを、順番にまとめました。詳しい話は個別の記事に分けてあるので、必要なところだけ読んでください。
札幌への転勤・転職はいつが多い?動き出す時期の目安
私が接客している感覚では、9〜10月と1〜4月に集中します。
一般的な4月異動だけでなく、秋の異動もかなりの数があります。9月から10月にかけて、道外からの問い合わせが明確に増えます。
そして重要なのは、秋に来る方は初めての北海道の冬をすぐ迎えるということです。部屋選びを間違えると、その冬が一気につらくなります。
動き出すタイミング
内示が出たら、すぐに動いて構いません。ただし、あまり早く探しすぎても物件は押さえられません。
申し込みから契約開始日までは、私の現場感覚で1か月から1か月半程度がひとつの目安です。それ以上先の入居日は、オーナー側に受け入れてもらえないことが多くなります。
つまり、4月入居なら2月下旬から3月、10月入居なら8月下旬から9月に動き始めるのが現実的です。
遠方から部屋を決める方法|多くの方は見ずに決めています
ここ、驚かれることが多いのですが、事実です。
私が接客している体感では、道外からの方の7割ほどが、札幌まで来る時間がないまま申し込みをされます。
そして、決め方は大きく2パターンに分かれます。
① オンライン内見で決める
一番多いパターンです。
ポイントは、この方たちはすでにサイト上で9割方、部屋を決めているということです。オンライン内見は、最後の確認として使われています。
流れはこうなります。
- ポータルサイトなどで候補を絞る
- オンライン内見で室内を確認する
- 申し込み・審査
- IT重説(オンラインでの重要事項説明)
- 契約書は郵送でやり取り
- 鍵を受け取って入居
一度も札幌に来ないまま、契約まで完了します。

② 実際に来札して決める
自分の目で見たいという方は、札幌まで来られます。
この場合の進め方はこうです。
- 事前に何十件もの物件資料をLINEなどでお送りする
- その中から候補を絞り込む
- 来札していただき、5〜6件ほど内見
- その日のうちに決める
限られた時間で回るので、事前の絞り込みが勝負です。当日に一から探すことはできません。
どちらを選ぶべき?
時間が取れるなら、来札をおすすめします。実物を見た安心感は違います。
ただ、来られないからといって不利になるわけではありません。オンライン内見でも、確認すべきポイントを押さえれば十分に判断できます。
大事なのは、どちらの場合も事前の絞り込みで決まるということです。
オンライン内見で失敗しないために確認すべきこと
オンライン内見では、どうしても分からないものがあります。そこを言葉で補ってもらうことが重要です。
画面では分からないもの
- におい(前の入居者の生活臭、カビ、たばこ)
- 音(周辺の道路、上下階、壁の薄さ)
- 日当たりの実際の明るさ
- 共用部の管理状態(ゴミ置き場、廊下、駐輪場)
- 周辺環境(坂の有無、道路の広さ、除雪の状況)
だから、こう聞いてください
営業マンに、遠慮なくこう聞いてください。
① においは気になりませんか?正直に教えてください
② 壁の厚さや、周りの音はどうですか
③ 共用部やゴミ置き場の様子を映してもらえますか
④ 建物の外と、周りの道を歩きながら映してもらえますか
⑤ 冬の除雪はどうなっていますか
カメラを室内だけに向けさせないでください。外と共用部を見せてもらうと、情報量が大きく変わります。
そして、聞かれて困る営業マンかどうかも分かります。
【最重要】札幌では「自転車通勤できる距離」で部屋を選ばないでください
道外から来られた方に、私が一番よくお伝えしていることです。
「自転車で15分だから、この辺で探します」
こう言われる方が、本当に多いです。道外での感覚としては自然だと思います。
ただ、冬の通勤手段として自転車を前提にするのは、おすすめできません。
札幌市が、冬の間は自転車を預かっています
分かりやすい例があります。
札幌市は、12月から3月の冬期間、自転車を預かる「冬期保管」というサービスを実施しています。受付は11月中旬から12月中旬、引き取りは3月下旬です。
行政が、冬の4か月は自転車を使わない前提で制度を運用しているということです。
もちろん、冬に自転車に乗る方がまったくいないわけではありません。ただ、毎日の通勤を自転車で組み立てるのは現実的ではない、というのが札幌の冬です。

何が起きるか
12月から3月にかけて、道路には雪と氷があります。すると、通勤手段はこうなります。
- 徒歩
- バス(雪で遅れる、止まることもある)
- 地下鉄
- 車(駐車場代がかかる)
自転車なら15分でも、冬に徒歩へ切り替えると通勤時間が大きく伸びます。しかも吹雪の日があります。
つまり、自転車を前提に選んだ部屋は、一年のうち4か月ほど「通いにくい部屋」になります。
だから、地下鉄の徒歩圏をおすすめしています
私がご案内するとき、道外の方にはこうお伝えしています。
自転車で通える範囲ではなく、地下鉄の駅から歩ける範囲で探したほうが良いと思います。
理由はシンプルで、札幌の地下鉄は雪の影響をほとんど受けないからです。JRやバスは止まったり遅れたりしますが、地下鉄は動きます。
冬の通勤で予定が読めるかどうかは、生活の快適さに直結します。
家賃は駅近のほうが上がります。ただ、冬の4か月をどう過ごすかを考えると、ここはお金をかける価値があると思っています。
札幌では、洗濯物をどこに干すか先に決めてください
もうひとつ、道外の方がつまずくところです。
「バルコニー付きでお願いします。」
これもよく言われます。でも札幌では、バルコニーがあっても冬は外に干しにくくなります。そして、そもそもバルコニーのない物件が珍しくありません。
確認すべきなのは「バルコニーの有無」ではなく、「冬でも洗濯物を乾かせる環境があるか」です。
詳しくはこちらにまとめています。
都市ガスかプロパンかで、冬の光熱費が変わります
北海道の冬は、給湯と暖房でガスを使います。使用量が本州とは比べものになりません。
そのため、ガスの種類による単価の差が、毎月の支出に効いてきます。
家賃が数千円安い物件を選んだのに、冬の光熱費で逆転する。これは実際に起きます。
そして札幌は、エリアによって都市ガス物件の多さが大きく違います。
区ごとの事情はこちらにまとめています。自分が住むエリアの記事を読んでおいてください。
社宅代行・法人契約で進める場合の流れ
転勤の場合、会社が絡むケースが多くあります。パターンを整理しておきます。
① 社宅代行会社が入るケース
会社が社宅代行会社に業務を委託していて、そこを通して物件を探す形です。
この場合、使える不動産会社や手続きの流れが決められていることがあります。まず会社に確認してください。
② 法人契約だが、部屋は自分で決めるケース
これも多いパターンです。
物件は自分で探して決めるけれど、契約は会社同士で結ぶ。入居者は自分だが、契約名義は会社になります。
このパターンの場合、以下を先に確認しておくとスムーズです。
- 契約名義は会社か、個人か
- 契約に必要な書類は誰が用意するのか
- 審査は会社の情報で行うのか
- 初期費用の支払いは会社か、立て替えか
申し込みの前に確認してください。進めてから「会社契約でした」となると、書類をやり直すことになります。

③ 家賃補助の上限
ほとんどの場合、家賃補助には上限が決められています。
ここで注意してほしいのが、上限の中に何が含まれるかです。
- 管理費・共益費は含まれるか
- 駐車場代は含まれるか
- 町内会費などはどうか
家賃だけを見て上限内だと思っていたら、管理費を足すと超えていた。これはよくある話です。
不動産会社には「家賃の上限は◯円、管理費込みで」と伝えてください。それだけで紹介される物件が変わります。
札幌の家賃は、同じ予算で選択肢が広がりやすいです
不安な話が続いたので、最後に安心できる話を。
東京23区などと比べると、札幌は同じ予算で選択肢が広がりやすいエリアです。
広さ、築年数、設備。予算を変えずに、条件の良い部屋が見つかることが多くあります。
だから、条件を妥協する必要はあまりありません。
「この予算だと厳しいかな」と思っている方も、一度相談してみてください。想像より良い物件が見つかることがあります。
札幌までの引っ越し見積もりは早めに
長距離の引っ越しは、早めに動くほど選択肢が増えます。特に繁忙期(3〜4月)は、業者が埋まります。
電話ラッシュを避けたい方へ
引越し侍に「スマート比較」というサービスがあります。
通常の一括見積もりは最大10社に依頼が飛びますが、スマート比較は厳選3社に絞り、連絡を受け取る時間帯も指定できます。一括見積もりの電話が苦手な方には向いています。
ただし、公式に示されている対象条件は「東名阪エリア(関東・東海・関西)発の引越し」「スマートフォンからの申し込み」です。
東名阪エリア発の引っ越しが対象ですが、札幌行きが利用条件を満たすかは、申し込み時に最新の対象条件をご確認ください。
(それ以外の地域から引っ越す場合は、通常の一括見積もりの案内になります。)
秋・冬に札幌へ来る方へ
秋や冬に来られる方は、こちらも読んでおいてください。冬の引っ越しには、道外とは違うリスクがあります。
雪でトラックが着けられない。天候で日程が動く。一方で、冬にしか見えない物件の情報もあります。

入居したら、最初にこれをやってください
水抜きです。
北海道の住宅には、水道管の中の水を抜く仕組みがあります。これをやらないと、冬に水道管が凍って破裂することがあります。
そして正直にお伝えすると、このやり方は聞かないと誰も教えてくれません。仲介会社も管理会社も、聞かれなければ説明しないことが多いです。
道外から来た方にとっては、まったく当たり前ではない作業です。入居した最初の秋のうちに確認しておいてください。

道外から札幌への引っ越しに関するよくある質問
Q. 札幌に行かずに部屋を決めることはできますか?
A. できます。オンライン内見、IT重説、契約書の郵送で完結します。実際、道外からの方の多くがこの方法で契約されています。
Q. オンライン内見だけで決めるのは不安です。
A. 室内だけでなく、共用部・建物の外・周辺の道を映してもらってください。においや音は言葉で聞くしかないので、営業マンに正直に答えてもらいましょう。
Q. 来札して探す場合、何日必要ですか?
A. 事前に候補を絞り込んでおけば、1日で5〜6件ほど内見して決めることは可能です。ただし、事前の資料確認が前提です。当日に一から探すのは現実的ではありません。
Q. 自転車通勤を考えているのですが、無理ですか?
A. 夏は問題ありません。ただ、12月から3月は雪と氷で使いにくくなります。札幌市も冬期間は自転車を預かるサービスを実施しているほどです。冬の移動手段を前提に部屋を選んでください。地下鉄の徒歩圏が最も確実です。
Q. 家賃補助の上限が決まっているのですが、伝えたほうがいいですか?
A. 必ず伝えてください。そのうえで「管理費込みで◯円まで」と具体的に言うと、紹介される物件が変わります。
Q. 会社が法人契約すると言っているのですが、何か違いますか?
A. 契約名義や必要書類、初期費用の支払い方法が変わります。申し込みの前に、会社と不動産会社の両方に確認してください。
まとめ|道外から札幌へ引っ越す前に確認すること
| やること | ポイント |
|---|---|
| 動き出す時期 | 入居の1〜1.5か月前が目安 |
| 部屋の決め方 | オンライン内見で完結できる。来札するなら事前絞り込みが勝負 |
| オンライン内見 | 室内だけでなく共用部・建物の外も映してもらう |
| 通勤手段 | 自転車前提で選ばない。地下鉄の徒歩圏で探す |
| 洗濯 | バルコニーの有無より「冬に乾かせるか」 |
| ガス | 都市ガスかプロパンかで冬の光熱費が変わる |
| 会社契約 | 契約名義・書類・初期費用を申し込み前に確認 |
| 家賃補助 | 「管理費込みで◯円まで」と伝える |
| 引っ越し | 長距離は早めに見積もり |
| 入居後 | 水抜きの方法を必ず聞く |
札幌は、道外から来る方にとって住みやすい街だと思います。家賃も抑えられますし、街としての利便性も高い。
ただ、冬の前提が違うだけです。
そこさえ押さえておけば、部屋選びで大きく外すことはありません。この記事の各リンク先に、それぞれの詳しい話をまとめてあります。必要なところから読んでみてください。
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参考





