この記事を書いた人: 北海道の現役不動産賃貸仲介営業マン|道産子目線で物件選びをサポートしています。
この記事でわかること
- 北海道の暖房方式(都市ガス・プロパン・灯油・電気)の違いとコスト
- 雪・車・ロードヒーティングで失敗しない物件選び
- 道外から来た人がやりがちな失敗
- 冬を快適に過ごすためのチェックポイント
はじめに:北海道の部屋選びは「冬」で決まります
北海道の賃貸選びは、本州とはまったく別物です。間取りや家賃も大事ですが、それ以上に**「冬をどう乗り切るか」**が住み心地を左右します。
暖房費が想像の何倍もかかったり、雪で家にたどり着けなかったり、冬の通勤が地獄だったり……。住んでから「こんなはずじゃなかった」となる人を、私は毎年見ています。
特に、進学や転勤で道外から来る方は要注意です。本州の感覚で部屋を選ぶと、高い確率で後悔します。この記事では、現役の営業マンとして、北海道の冬の賃貸選びの本音をお伝えします。
暖房方式で暖房費が大きく変わる
北海道の物件選びで一番大事なのが「暖房方式」です。主に4タイプあり、それぞれコストが大きく違います。
| 暖房方式 | 暖房費 | 家賃 | ひとことで言うと |
|---|---|---|---|
| 都市ガス | 安い | 高め | トータルでは普通 |
| プロパンガス | 高い | 低め | 北海道で一番多い |
| 灯油 | 低い | 低め | 実は狙い目 |
| 電気 | 高い | - | 冬は寒く感じがち |
都市ガス:ガス代は安いが、家賃が高め
都市ガスはガス代自体は安く済みます。ただし、都市ガス物件は家賃が比較的高い傾向があるので、トータルで見るとそこまでお得とは限りません。エリアも限られます。
プロパンガス:北海道の賃貸で一番多い
北海道の賃貸物件は、ほとんどがプロパンガスです。ガス代は都市ガスより高くなりがちですが、その分家賃は低めに設定されていることが多いです。
※プロパンガスの仕組みについては、こちらで詳しく解説しています。 👉 北海道民、必見!プロパンガス物件の真実!
灯油:実は一番の狙い目
意外と知られていませんが、灯油ボイラーの物件は狙い目です。
灯油はプロパンガスよりも暖房コストが低く済みます。しかも、灯油ボイラー物件は家賃も低いことが多いんです。「暖房費が安い+家賃も安い」という、コスパで言えば最強の組み合わせ。冬の出費を抑えたい方には、灯油物件を強くおすすめします。
電気:冬は寒く感じやすい
最近の新築では電気暖房はあまり見かけなくなりました。電気ストーブは正直あまり効かず、北海道の冬では肌寒く感じることが多いです。
特に注意したいのが電気代。3LDK以上の部屋だと、冬場の電気代は月10万円を覚悟する必要があることもあります。広い部屋+電気暖房は、家計に大きな負担になります。
雪と車で失敗しないための物件選び
北海道の冬は「雪」との戦いです。ここを軽視すると、毎日がストレスになります。
車に乗るなら、ロードヒーティング付きを
車を持っている方は、ロードヒーティング付きの物件を強くおすすめします。駐車場や敷地の雪を溶かしてくれるので、毎朝の雪かきや車の埋まりから解放されます。
さらに、排雪溝のある物件ならなお良し。雪の逃し場があると冬がぐっと楽になります。
逆に、雪捨て場がない物件は要注意です。降った雪をどこに置くのか、内見で必ず確認してください。
※ロードヒーティングの費用負担については用語集でも解説しています。 👉 賃貸の専門用語集
物件前の道路の広さを必ず確認
これはオンライン内見では絶対に見落とすポイントです。部屋の中だけ見て決めてしまうと、こんなことが起きます。
- 降雪時に道が狭くて物件までたどり着けない
- 無理に通ろうとして車のバンパーが壊れる
部屋がどんなに良くても、たどり着けなければ意味がありません。物件前の道路の広さは、現地で(または地図や写真で)必ず確認してください。
道外から来た人がやりがちな失敗
ここからは、本州の感覚で選ぶと失敗するポイントです。知っているだけで防げます。
車庫の上の部屋は、冬寒い
「車庫付きで便利!」と思って車庫の上の部屋を選ぶと、冬は床下が冷えて寒く感じることが多いです。車庫部分が暖房されていないため、底冷えしやすいんです。
1階の部屋は、夏も冬も注意
地上1階の部屋は、夏は湿気、冬は雪で窓が覆われてしまうことがあります。雪国では1階の窓が雪に埋もれるのは珍しくありません。日当たりや換気を考えると、可能なら2階以上がおすすめです。
エアコン付き物件は意外と少ない
北海道では、エアコンがついている物件は思ったより少ないです。本州だと当たり前のエアコンも、北海道では「ない」のが普通。近年は夏も暑くなってきているので、エアコンが必要な方は「設備にエアコンあり」を条件に入れて探しましょう。
「駅徒歩10分」は冬は倍かかる
物件情報の「駅徒歩10分」を鵜呑みにしないでください。冬場は雪のせいで、徒歩時間は倍かかると思っておいた方がいいです。
理由は2つ。雪で歩くのが遅くなること、そして必ずしも除雪されているとは限らないこと。夏に10分の道が、冬は20分の雪道になります。
JR沿線より地下鉄沿線がおすすめ
通勤・通学で公共交通を使うなら、JR沿線より地下鉄沿線の物件をおすすめします。
JRは冬場、雪の影響でよく遅延します。 地下鉄なら天候に左右されにくいので、冬の通勤が安定します。毎日のことなので、ここは住み心地に直結します。
まとめ:北海道の冬は「事前の知識」が命
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 暖房方式 | 灯油が狙い目(暖房費安・家賃安)。電気は寒く高い |
| 車あり | ロードヒーティング・排雪溝つきを。雪捨て場の確認も |
| 道路の広さ | 物件前の道幅は必ず確認(オンライン内見の落とし穴) |
| 部屋の位置 | 車庫の上・1階は寒さ・雪に注意 |
| 交通 | JRより地下鉄。徒歩◯分は冬は倍 |
北海道の冬は、本州の人が想像する以上に厳しいものです。でも、正しい知識を持って物件を選べば、冬も快適に過ごせます。
特に道外から来る方は、部屋の中だけで決めず、暖房・雪・交通まで含めて検討してください。わからないことがあれば、地元の不動産営業マンに遠慮なく聞いてくださいね。道産子の営業マンは、こういう相談が一番得意です。
そして、道外から引っ越してくる場合は、長距離の引っ越しになります。引っ越し費用は会社によって大きく変わるので、複数社の比較を忘れずに。
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