賃貸のエアコンクリーニング、やっても退去費用は安くなりません|それでも夏前にやるべき理由

一人暮らし

この記事を書いた人: 現役不動産賃貸仲介営業マン|エアコンまわりの相談を毎年夏に受けています。


この記事でわかること

  • 「自分でクリーニングすれば退去費用が浮く」が幻想である理由
  • 賃貸のエアコン清掃代の実態(相場15,000〜25,000円)
  • それでもクリーニングすべき本当の理由
  • 設備/残置物で変わる、正しいクリーニングの進め方

はじめに:久しぶりにエアコンをつけたら、臭い

夏が来て、久しぶりにエアコンの電源を入れた瞬間——「なんか臭い」「効きが悪い」。この時期、本当によくある悩みです。

そこで「エアコンクリーニングしようかな」と調べると、こんな情報を目にするはずです。

「退去前に自分でクリーニングしておけば、退去時の清掃代を節約できます!」

……現役の営業マンとして、正直に言います。これ、ほぼ幻想です。

この記事では、ネットによくある誤解を正したうえで、「じゃあ何のためにクリーニングするのか」という本当の答えをお伝えします。


【正直な話】自分でクリーニングしても、清掃代は払います

まず、賃貸のエアコン清掃代の実態からお話しします。

エアコン清掃代は「契約で決まっている」

賃貸のエアコン清掃代は、契約時に払う場合と、退去時に払う場合があります。そしてどちらの場合も、契約書(特約)に記載されていて、必ず払わなければいけないケースがほとんどです。

相場は15,000〜25,000円。 決して小さい金額ではありません。

だから「きれいにしてある」アピールは通用しない

「入居中に自分で専門業者のクリーニングを入れたので、退去時の清掃代は引いてください」——気持ちはわかります。でも、アピールしても、お金は払わなければなりません。

なぜなら、清掃代の負担は契約書に最初から書かれているからです。部屋がきれいかどうかは関係なく、「退去時(または契約時)に清掃代として◯円を負担する」という契約になっている。だから、どれだけピカピカにしても免除にはならないんです。

「自分で手配していいですか?」が通るケースも、ほとんどありません。 ここは、夢を見させる記事が多いところなので、はっきりお伝えしておきます。

唯一できるのは「契約前の確認」

対策があるとすれば、それは入居前です。契約書・重要事項説明で**「エアコン清掃代はいくらか」「いつ払うのか」を契約前に確認しておくこと。** 納得したうえで契約する。それだけが、この費用との正しい付き合い方です。

※契約書の特約チェックについては、こちらで詳しく解説しています。
👉 絶対に損しない!退去費用の抑え方


じゃあ、クリーニングは無意味なのか?——いいえ、目的が違います

「退去費用が浮かないなら、クリーニングなんて意味ないじゃん」と思いましたか?

違います。エアコンクリーニングは「退去時のため」ではなく、「いま住んでいるあなた自身のため」にやるものです。 理由は3つあります。

理由①:健康——カビの風を浴び続けない

エアコン内部は、結露でカビが繁殖しやすい場所です。臭いの正体は多くの場合カビ。クリーニングせずに使い続けるということは、カビの胞子を含んだ風を部屋中に撒きながら生活するということです。咳が出る、部屋にいると調子が悪い——心当たりがあるなら、まずエアコンを疑ってください。

理由②:電気代——汚れたエアコンは効きが悪い

フィルターや内部が汚れたエアコンは、効きが悪くなり、同じ設定温度でも余計な電気を食います。 夏のフル稼働シーズン前にきれいにしておくのは、電気代の節約として合理的です。

理由③:残置物エアコンは「前の人の汚れ」がそのまま

ここが賃貸ならではの、一番大事なポイントです。

以前の記事でも書いた通り、賃貸のエアコンには「設備」と「残置物」があります。そして——残置物扱いのエアコンは、入居時に特に清掃されていない場合がほとんどです。

つまり、あなたが今使っているそのエアコン、前の入居者が使っていた汚れ・カビがそのままの可能性があります。設備なら物件側が管理していますが、残置物は誰も手入れしていない。だからこそ、残置物エアコンこそクリーニングが必要なんです。

しかも残置物は、壊れたら修理も買い替えも自己負担。きれいに使って長持ちさせることは、そのままあなたの財布を守ることでもあります。

※設備と残置物の違いは、こちらで詳しく解説しています。
👉 内見の時に見逃しがちな重要ポイント5選


クリーニングの正しい進め方:設備か残置物かで変わる

自分でクリーニングを手配する前に、1つだけ確認してください。そのエアコンは「設備」ですか?「残置物」ですか?(契約書に書いてあります)

設備のエアコンの場合:管理会社に一声かけてから

設備は大家さんの持ち物です。分解洗浄中に万が一故障した場合の責任問題を避けるため、「専門業者でクリーニングを入れたいのですが」と管理会社に一報を入れてから進めるのが安全です。ダメと言われることはまずありませんが、この一声がトラブル防止になります。

残置物のエアコンの場合:自分の判断でOK

残置物はあなたの管理下にあるものなので、自分の判断でクリーニングして問題ありません。むしろ前述の通り、一番クリーニングが必要なのがこのパターンです。

自分でやる?業者に頼む?

フィルター掃除は自分でできますが、臭いの元である内部のカビは、市販スプレーでは取り切れません。 むしろスプレーの成分が残って故障の原因になることも。内部洗浄は、高圧洗浄機を使う専門業者に任せるのが正解です。


業者選び:エアコンだけか、部屋ごとか

エアコンだけをきれいにしたい → エアコンクリーニング清風

エアコン専門のクリーニング業者です。専門店だからこそのプロの分解洗浄で、内部のカビ・汚れを徹底的に落とせます。「夏前にエアコンだけサクッと」ならこちら。

部屋全体をきれいにしたい → ミガクる

エアコンに加えて、水回りやキッチンなど部屋全体のハウスクリーニングを頼みたいならこちら。引っ越し前後の「まるごとリセット」にも使えます。


まとめ:クリーニングは「未来の退去」ではなく「今の生活」のため

ポイント内容
退去時の清掃代契約で決まっている(相場15,000〜25,000円)。自分で清掃しても免除されない
対策契約前に金額と支払時期を確認するのみ
それでもやる理由健康(カビ)・電気代・残置物は前の人の汚れがそのまま
設備の場合管理会社に一声かけてから業者手配
残置物の場合自分の判断でOK。むしろ最優先でクリーニングを

「クリーニングすれば退去費用が浮く」という甘い話は、残念ながら現実には通用しません。でも、カビの風を浴びない・電気代を抑える・エアコンを長持ちさせる——今のあなたの生活への投資としては、確実にリターンがあります。

夏本番、フル稼働が始まる前に。まずは自分のエアコンが「設備か残置物か」の確認から始めてみてください。


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