一人暮らし 2026.07.22
この記事を書いた人: 現役不動産賃貸仲介営業マン|「ガス会社って変えられますか?」は内見中によく受ける質問です。
目次
- この記事でわかること
- はじめに:光熱費の請求、来てからでは遅い
- 【正直な話】賃貸でガス会社は選べません
- 唯一できるのは「物件選びの段階」
- じゃあ節約は無理なのか?——いいえ、電気があります
- 電気の比較はエネチェンジが手軽
- 申し込む前に:正直な注意点
- まとめ:ガスは動かせない。だから電気を動かす
この記事でわかること
- 「ガス自由化」が札幌の賃貸ではほぼ関係ない理由
- 都市ガス・プロパン、それぞれ選べない仕組み
- 賃貸でも自由にできる唯一の光熱費対策=電気の切り替え
- 北海道ならではのシミュレーションのコツと、正直な注意点
はじめに:光熱費の請求、来てからでは遅い
引越しの手続きで必ず出てくる「電気とガスの申し込み」。
「せっかくだから安い会社を選びたい」と思って検索すると、こんな情報を目にするはずです。
「ガスも自由化されています!ガス会社を乗り換えてガス代を節約しましょう!」
……現役の営業マンとして、正直に言います。札幌の賃貸では、これ、ほぼできません。
この記事では、ネットによくある誤解を正したうえで、「じゃあ賃貸で何ができるのか」という本当の答えをお伝えします。
【正直な話】賃貸でガス会社は選べません
まず、札幌の賃貸のガス事情からお話しします。
都市ガス:新規参入会社は「戸建て・分譲マンション限定」
2017年にガスも自由化されました。それは本当です。北海道ガスのエリアにも、いちたかガスワンなどの新規参入会社があります。
でも——これらの会社の契約対象は、戸建て住宅と分譲マンションのみ。賃貸の集合住宅は対象外です。
つまり札幌で賃貸に住む限り、都市ガス物件=北ガス一択。「乗り換えて節約」の選択肢は、そもそも存在しないんです。
プロパン:ガス会社を決めるのは大家さん
プロパン物件はもっとシンプルです。ガス会社を決めるのは大家さん・管理会社。入居者が「他社に変えたい」と言っても、変えられません。
「ガス自由化」という言葉だけが有名になったせいで、内見のときに「賃貸でもガス会社を変えれば安くなるんですよね?」と聞かれることが本当に多い。答えは残念ながらNOです。ここは、夢を見させる記事が多いところなので、はっきりお伝えしておきます。
唯一できるのは「物件選びの段階」
対策があるとすれば、それは入居前です。都市ガスかプロパンかは物件で決まっていて、あとから動かせません。 だから、ガス代を左右する本当の分かれ道は「どっちの物件を選ぶか」。ここだけです。
※都市ガスとプロパンの料金差の仕組みは、こちらで詳しく解説しています。
👉北海道民、必見!プロパンガス物件の真実!
じゃあ節約は無理なのか?——いいえ、電気があります
「ガスが動かせないなら、光熱費の節約なんて無理じゃん」と思いましたか?
違います。ガスは動かせませんが、電気は賃貸でも完全に自由です。
- 契約者は入居者本人。大家さんの許可も連絡も不要
- 工事なし、立ち会いなし。切り替わるのはメーターの先の「契約」だけ
- 手続きはネットで10分。あとは勝手に切り替わる
ガスが動かせない分、賃貸の光熱費の節約余地は、ほぼ電気に集中しています。 ここを触らないのは、正直もったいないです。
電気の比較はエネチェンジが手軽
とはいえ、北海道電力エリアで選べる新電力は何十社もあって、料金体系もバラバラ。1社ずつ公式サイトを見て回るのは現実的ではありません。
そこで使えるのが、電気・ガスの料金比較サイト「エネチェンジ」です。郵便番号・世帯人数・今の電気の使用状況を入れると、自分のエリアで申し込めるプランの節約額ランキングが出てきます。
使いやすいポイントは3つ。
- 北海道電力エリアで申し込めるプランだけが出てくる(道外限定プランを掴まされない)
- エネチェンジ経由限定のキャッシュバック特典があるプランがある。公式サイトから直接申し込むより得になるケースも
- 比較から切り替え手続きまで、そのままオンラインで完結する
北海道ならではのコツ:シミュレーションは「冬の検針票」で
ここ、道民として一番大事なポイントです。
冬の北海道は、電気の使用量が本州の感覚と全然違います。夏の検針票の数字でシミュレーションすると、節約額が小さく出て「大して変わらないじゃん」と判断を誤ります。手元に冬(12〜2月)の検針票があるなら、必ずその数字で計算してください。
申し込む前に:正直な注意点
いいことばかり書いても仕方ないので、注意点も正直に書いておきます。
- キャッシュバックには受け取り条件があります。 「12カ月の電気料金支払い額が特典額を超えること」など、細かい条件が設定されているので、申し込み前に特典ページの要項は必ず読んでください
- 燃料費調整額は会社ごとに違います。 基本料金が安く見えても、燃調費に上限がない会社だと、市況次第で高くつくことがあります
- 解約金の有無はプランによります。 転勤や引越しの可能性がある人は、解約金なしのプランが無難です
- オール電化物件の人は要注意。 専用プランかどうかを必ず確認。一般プランに乗り換えると逆に高くなることがあります
- 劇的には安くなりません。 一人暮らしなら年数千円〜1万円台が現実的なライン。「半額になる」みたいな話ではないです
今の住まいでも、引越し先でも使えます
今の住まいの電気を切り替えたい → そのまま比較して乗り換えOK
引越し先の電気を新規で申し込みたい → 引越しでの新規申し込みにも対応しています
まとめ:ガスは動かせない。だから電気を動かす
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 都市ガス | 賃貸集合住宅は北ガス一択。新規参入会社は戸建て・分譲限定 |
| プロパン | ガス会社は大家さんが決める。入居者は変えられない |
| 対策 | 物件選びの段階で都市ガスかプロパンかを確認するのみ |
| 電気 | 賃貸でも自由に切り替えOK。工事・立ち会い・大家さんへの連絡すべて不要 |
| コツ | シミュレーションは冬の検針票の数字で。オール電化は専用プランを確認 |
「賃貸でもガス会社を乗り換えて節約」という甘い話は、札幌では現実には通用しません。でも、電気なら今日からでも動かせます。 ガスが選べない分、選べる電気をちゃんと選ぶ——それが札幌の賃貸暮らしの、現実的な光熱費対策です。
まずは、冬の検針票を探すことから始めてみてください。
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