この記事を書いた人: 北海道の現役不動産賃貸仲介営業マン|「都市ガス絶対条件」のお客様を数多く案内してきました。
この記事でわかること
- 「都市ガス=正義」が半分間違いである理由
- プロパン+灯油暖房の物件が実は強い理由
- ガス代より効く「WiFi・通信費」の話
- 後悔しないための「トータル固定費」という考え方
「絶対に都市ガスがいい」——その条件、本当に得ですか?
北海道で一人暮らしの部屋探しをしていると、「絶対に都市ガス物件がいい」という話をよく耳にします。実際、都市ガスを絶対条件にするお客様はとても多いです。
正直に言うと、私自身も不動産営業を始めた頃は「都市ガスの方が圧倒的に得なんだろうな」と思っていました。
でも、多くのお客様の部屋探しをサポートしてきた今、はっきり感じていることがあります。
「都市ガス」という言葉だけで物件を選ぶと、逆に毎月の固定費が高くなるケースがある。
この記事では、現役営業マンとして感じている「プロパンガス物件のリアル」を本音で解説します。都市ガスを否定する記事ではありません。「言葉だけで決めると損をする」という話です。
「都市ガスなら安心」は、半分正解で半分間違い
確かに、都市ガス(+一部灯油暖房)の物件は人気があります。ガス単価だけを比べれば、都市ガスがプロパンより安いのも事実です。
でも、部屋探しはそんなに単純ではありません。
実際に「都市ガス」という条件だけで選んで住んだお客様から、こんな声を聞いてきました。
- 家賃がそもそも高かった
- WiFiが別契約で、通信費が想定外にかかった
- 築年数が古く、断熱が弱くて暖房費がかさんだ
- 都市ガスの給湯器リース料がかかるなんて知らなかった
ガス代で得したはずが、別の固定費でしっかり取られていた。 これが「半分間違い」の正体です。都市ガス物件でも、断熱性が低い築古物件だと、冬の光熱費はかなり高くなります。
実は「プロパン+灯油ストーブ」の物件が強い
ここからが本題です。北海道の物件には、こういうタイプがあります。
キッチン・給湯だけプロパンガスで、暖房は灯油ストーブの物件。
みんなが探していないだけで、実は結構あるんです。そしてこのタイプ、かなり強い。
理由はシンプルです。北海道で本当にお金がかかるのは、ガスコンロでもお湯でもなく「ストーブ暖房」だから。
冬の光熱費の主役は暖房です。その暖房が灯油(プロパンより低コスト)なら、ガスコンロとお湯だけがプロパンでも、毎月のトータルコストは想像より安く収まるケースがよくあります。
しかも、この条件の物件は「プロパン」というだけで検索から外されがち。つまり、競争率が低いのに条件の良い”眠った良物件”が残っている可能性が高いんです。
※暖房方式ごとのコスト比較は、こちらで詳しく解説しています。
👉 北海道の冬を乗り切る賃貸選び|暖房・雪・寒さの本音
「WiFi無料物件」は想像以上に強い
もうひとつ、ガスの種類より効くのがネット環境です。
YouTube、Netflix、ゲーム、SNS、リモートワーク——今の暮らしは通信量が多い人がほとんどです。特に一人暮らしの男性には、この傾向が強く当てはまります。
だからこそ、「プロパンだけどWiFi完全無料」の物件は、トータルコストがかなり下がることがあります。
逆に、「都市ガスだけどネットは別契約」の物件だと——
- 光回線の契約が必要
- 工事費がかかる
- 毎月5,000円前後の通信費が発生
ガス代の差なんて、通信費で簡単にひっくり返るんです。「ガス代だけ」で比べるのではなく、”毎月の固定費全体”で見る。これが後悔しない部屋選びの鉄則です。
※「インターネット無料」にも落とし穴があるので、こちらも必ず確認を。
👉 「インターネット無料」の罠|対応との違いを徹底解説
通信費の見直しは、都市ガスへのこだわりより効く
部屋探しでは家賃とガス代ばかり見がちですが、「スマホ代+WiFi代」は実はかなり大きな固定費です。
最近はスマホとWiFiのセット割で通信費を抑えられるケースも増えています。特に楽天モバイル系(楽天モバイル+Rakuten Turbo)は、一人暮らしで固定費を下げたい人・動画視聴が多い人と相性が良い印象です。
正直、「都市ガスに拘る」より「通信費を見直す」方が毎月安くなるケース、普通にあります。
※回線選び全般の比較は、こちらの記事でどうぞ。
👉 賃貸のインターネット回線、結局どれを選べばいい?7サービスを正直比較
一人暮らし男性は、都市ガスに拘らなくていいことが多い
これは現場でかなり実感していることです。男性の一人暮らしだと——
- 自炊は少なめ
- お風呂よりシャワー中心
- 日中はほとんど家にいない
こういう生活スタイルの人、多いですよね。この場合、ガス代の差より「家賃・WiFi・築年数・立地」の方が、生活満足度への影響がはるかに大きいです。
逆に「都市ガスだけは絶対条件!」で探すと、選択肢が減る・家賃が上がる・築古ばかりになる——という三重苦になりがちです。正直、めちゃくちゃもったいない。
北海道の部屋探しで本当に見るべきポイント
まとめると、見るべきは「ガスの種類」単体ではなく、この4つのトータルです。
| チェック項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 暖房設備 | 灯油か、ガスか、電気か(冬のコストの主役) |
| WiFi環境 | 無料か、別契約か(月5,000円級の差) |
| 断熱性・築年数 | 築古×低断熱は都市ガスでも冬に泣く |
| 家賃込みの総額 | 「毎月トータルでいくらか」で比較する |
北海道は冬が長い分、「毎月トータルでいくらかかるか」で選んだ人が勝ちます。
なお、それでも都市ガスにこだわりたい方は、都市ガス物件が多いエリアから探すのが効率的です。
👉 【札幌】都市ガス物件が多いエリアはどこ?狙い目の区を教えます
まとめ:「都市ガス」という言葉だけで決めない
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 都市ガス | 悪くない。ただし「それだけ」で選ぶと別の固定費で損することも |
| 狙い目 | プロパン+灯油暖房+WiFi無料の物件は”眠った良物件”率が高い |
| 通信費 | ガス代の差より効く。セット割の見直しも有効 |
| 判断基準 | ガスの種類ではなく「毎月の固定費トータル」 |
都市ガスが悪いわけではありません。都市ガスには都市ガスの良さがあります。
ただ、「プロパン+灯油暖房+WiFi無料+築浅+家賃安め」みたいな物件の方が、総合的に暮らしやすいケースはかなりある。 そして、そういう物件はみんなが検索から外しているからこそ、残っています。
特に一人暮らしの男性なら、”都市ガスに拘りすぎない”——それだけで、良い物件に出会える確率がぐっと上がりますよ。
最後に。同じ条件でも、不動産会社・管理会社・エリアによって初期費用や対応はかなり変わります。北海道は冬前になると人気物件の動きが早いので、複数社を比較しながら探すのがおすすめです。
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