この記事を書いた人: 現役不動産賃貸仲介営業マン|内見や物件撮影で現場を歩き回っています。
この記事でわかること
- アパート・マンション・テラスハウスの構造の違い
- それぞれのメリットと「現場で気づいた本音」
- テラスハウスが実はカップル・ファミリー向きな理由
- 構造で絞るより大事な「設備」の話
「アパートとマンションって、何が違うの?」
初めての一人暮らしを前に、こんな疑問を持ったことはありませんか?
SUUMOで検索すると、アパートもマンションもテラスハウスも出てくる。でも、違いがよくわからない——。
この記事では、実際に内見や物件撮影で現場を歩き回っている賃貸仲介営業マンが、「構造の違い」だけでなく、実際に部屋を見て気づいたことを正直に書いていきます。最後に「結局どう探せばいいか」という結論もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてください。
まず、それぞれの違いをざっくり整理
正式な定義が法律で決まっているわけではありませんが、不動産業界では主に建物の構造と階数で区別されています。
| 種別 | 主な構造 | 階数の目安 |
|---|---|---|
| アパート | 木造・軽量鉄骨 | 2〜3階建て |
| マンション | RC造(鉄筋コンクリート)・SRC造 | 3階建て以上 |
| テラスハウス | 木造・軽量鉄骨 | 2階建て(長屋形式) |
ただし、これはあくまで目安です。現場にいると、3階建ての木造物件を「マンション」と名乗っているケースも正直あります。名称だけで判断せず、構造欄を確認するのが鉄則です。
アパートの特徴
家賃が安めで、初期費用も抑えやすい
アパートの最大のメリットはコストの安さです。同じエリア・同じ間取りで比べると、マンションより家賃が数千〜1万円程度安いことが多い。初めての一人暮らしで「とにかく初期費用を抑えたい」という人には向いています。
なお、初期費用そのものを抑える交渉術は、こちらで詳しく解説しています。
正直、音の問題はある
営業マンとしてはっきり言いますが、木造アパートは音が響きます。
ただ、ここで一つ正直に言わせてください。音の問題は「木造だから」だけじゃありません。
多くの物件を内見してきた経験から言うと、築年数が古い物件は構造に関わらず音が響きやすいです。床を歩いたときの軋み音が気になる物件も、築古にはよくあります。
チェックすべきは構造よりも、この2点です。
- 床の張り替えをしているか(軋みや傷みに直結する)
- リフォームの有無(壁や天井の断熱・防音に影響する)
内見のときに「床の張り替えやリフォームはされていますか?」と聞くだけで、かなり情報が変わります。
こんな人に向いている
- 家賃を最優先で考えたい
- 在宅時間が少ない(会社や学校にいる時間が長い)
- 短期間の居住を考えている
マンションの特徴
防音・防犯・設備が充実している
RC造(鉄筋コンクリート)は、構造上音が伝わりにくいのが特徴です。また、オートロックや宅配ボックスなど設備が整っているケースが多く、セキュリティ面での安心感があります。
家賃はアパートより高め
その分、家賃は上がります。エリアや築年数によりますが、同条件のアパートと比べて月1〜2万円程度の差が出ることも珍しくありません。長く住むほどその差は積み重なるので、家賃と快適さのバランスをどう考えるかが重要です。
こんな人に向いている
- 在宅時間が長い(テレワーク・勉強中心の生活)
- 防音・防犯を重視したい
- 設備の充実を求めている
テラスハウスの特徴
一人暮らし向けだけじゃない、むしろカップル・ファミリーにこそおすすめ
テラスハウスとは、複数の住戸が横に連なった低層の集合住宅のことです。長屋形式と言われることもあります。
「一人暮らし向けじゃないの?」と思われがちですが、実際に物件を見ていると、カップルや3人以上のファミリー層にこそ刺さる選択肢だと感じています。理由はシンプルです。
- 上下階の住人がいないため、足音トラブルが起きにくい
- 専用の庭・独立した玄関があり、戸建て感覚で暮らせる
- 一軒家を買うよりも、初期費用・月々のコストが断然安い
特に「子どもが走り回っても大丈夫な環境が欲しい」「庭でBBQがしたい」「でも一軒家を買うほどの決断はまだできない」というファミリー層には、今のご時世かなり合理的な選択だと思います。
一人暮らしには物件数が少ない
ただ、一人暮らし向けの間取りで探すと、物件数は多くありません。希望のエリアに出回らないこともあるので、一人暮らしの場合はアパート・マンションをメインに探しつつ、「あればラッキー」くらいの感覚で見ておくのが現実的です。
なお、カップルで住む場合の間取り選びや審査については、こちらで詳しく解説しています。
現役営業マンの正直な結論:「構造を指定して探す」のはおすすめしません
ここが一番伝えたいことです。
「絶対マンション(RC造)がいい」「木造はいやだ」と構造を絞って探すと、選択肢が一気に狭まります。
それよりも、実際の生活満足度に直結するのは設備です。
特に北海道など寒冷地では、「エアコンがあるか」「灯油ストーブの物件か」——この違いが、冬の生活コストと快適さに直結します。
「構造はRC造だけど、暖房設備が灯油ストーブのみ」という物件と、「木造だけどエアコン完備・床暖房あり」という物件を比べたとき、後者の方が満足度は高いことがほとんどです。
構造にこだわるより、「エアコンあり」「暖房設備の種類」「床の状態」「リフォーム有無」を条件に入れて探した方が、結果的に良い部屋に出会えます。
※北海道の暖房設備と冬の物件選びは、こちらで詳しく解説しています。
👉 北海道の冬を乗り切る賃貸選び|暖房・雪・寒さの本音
※内見で見るべきポイントは、こちらにまとめています。
👉 内見の時に見逃しがちな重要ポイント5選
まとめ
| アパート | マンション | テラスハウス | |
|---|---|---|---|
| 家賃 | 安め | 高め | 中間〜やや高め |
| 防音性 | 築年数・リフォームによる | 高い | 比較的高い |
| 設備 | シンプル | 充実 | 物件による |
| 物件数 | 多い | 多い | 少ない |
| おすすめ | コスト重視の一人暮らし | 快適さ重視 | カップル・ファミリー |
構造よりも、設備と築年数・リフォーム有無を優先して探す。 これが、現場を歩いてきた営業マンの本音です。
「木造だから」「RCだから」で決めつけず、実際にその部屋で快適に暮らせるかを見てください。名称や構造は、部屋選びの入口にすぎません。
部屋が決まったら、次は引っ越し費用を抑える番です
住む物件の種類が決まったら、次に大きくコストが変わるのが引っ越し費用です。
繁忙期(3月前後)は特に、同じ距離・同じ荷物量でも業者によって数万円の差が出ます。1社だけで見積もりを取るのは、正直もったいないです。複数社をまとめて比較できるサービスを使うのが、初期費用を抑える上で一番手っ取り早い方法です。
実際に私が使った体験談はこちら。
👉 引越し侍の評判は本当?現役不動産営業マンが実際に使ってみた【11万円→7万円】
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