札幌のペット可賃貸の探し方|犬・猫2匹はOK?礼金・退去費用まで現役営業マンが解説

不動産営業の本音

  1. この記事でわかること
  2. 札幌のペット可賃貸は、全体の2割くらいです
    1. だから、条件の優先順位を先に決めてください
  3. 「ペット可」と「ペット相談可」は何が違う?
    1. ペット相談可
    2. ペット可
    3. 結論:どちらの表記でも、条件の確認は必要です
  4. 「1匹まで」の条件は、思ったより厳しいです
    1. よくある条件は「小型犬1匹もしくは猫1匹」
    2. 犬のほうが、可の物件が多い感覚です
    3. 2匹OKの物件は、かなり少ないです
  5. 【現場の話】2匹目は、交渉できることがあります
    1. 伝え方
  6. 大型犬と暮らせる物件は、かなり少ないです
  7. ペット可物件の初期費用|上乗せは3パターン
    1. ① ペット礼金を1か月分上乗せ
    2. ② ペット消臭清掃料
    3. ③ どちらかを選べる物件もあります
  8. 【計算してみます】ペット礼金と家賃上乗せ、どっちが得?
  9. 【一番お金がかかる】ペット可物件の退去費用
    1. 消臭清掃料を払っていても、それだけでは終わりません
    2. 猫を飼う方は、特に壁紙です
    3. ただし「張替え=全額負担」ではありません
  10. 退去費用を抑えるために、入居初日にやっておきたい3つ
    1. ① 壁を保護する
    2. ② 床を保護する
    3. ③ 爪とぎ器を複数置く
    4. あわせて、入居時の写真を撮っておいてください
  11. 【絶対にやめてください】内緒でペットを飼うこと
    1. 一番困るのは、ペットです
    2. 匂いと音で、だいたい分かります
  12. ペット可物件を探すときに、先に伝えてほしいこと
  13. 留守番の時間が長くなるなら
  14. 札幌のペット可賃貸に関するよくある質問
  15. まとめ|札幌でペット可の賃貸を探すなら

この記事でわかること

  • ペット可の物件が、全体のどのくらいあるか
  • 「ペット可」と「ペット相談可」の違い
  • 2匹飼っていても諦めなくていい理由
  • 初期費用の上乗せパターンと、どちらを選ぶと得か
  • 退去時に何を請求されるか
  • 内緒で飼ってはいけない理由

札幌のペット可賃貸は、全体の2割くらいです

最初に、現実からお伝えします。

私が札幌で物件を扱っている体感では、ペット可の物件は全体の2割程度です。

残りの8割は、そもそも候補に入りません。

そして、私が普段扱う物件では、この割合に大きな偏りがありません。

  • 単身向けとファミリー向けで、大きく変わらない
  • エリアによる差も、あまりない

つまり、「このエリアならペット可が多い」という探し方はできません。どこで探しても、選べるのは全体の2割の中からになります。

※「2割」は公的な統計ではなく、札幌で日常的に賃貸物件を紹介している私の現場感覚です。募集時期や検索条件によって割合は変わります。

だから、条件の優先順位を先に決めてください

選べる母数が5分の1になるということは、他の条件で妥協が必要になるということです。

  • 駅からの距離
  • 築年数
  • 間取り
  • 家賃

このうち、何を優先して何を譲るのか。ここを決めずに探し始めると、いつまでも物件が決まりません。

ペットと暮らすと決めた時点で、これは受け入れるしかない部分です。


「ペット可」と「ペット相談可」は何が違う?

物件情報を見ていると、両方の表記が出てきます。

混乱しやすいので、先に整理しておきます。

ペット相談可

種類・大きさ・匹数などを申告し、オーナーや管理会社の承諾を得て初めて飼育できる物件です。

「相談可」とあるからといって、犬や猫なら何でも飼えるという意味ではありません。申告した内容によっては、断られることもあります。

ペット可

こちらも、無条件という意味ではありません。

「ペット可」と表示されていても、小型犬のみ、猫は不可、1匹まで、といった条件が付いていることがあります。

結論:どちらの表記でも、条件の確認は必要です

表記の違いで判断せず、必ず個別に条件を確認してください。

そして次に説明するとおり、その条件は思ったより細かく決まっています。


「1匹まで」の条件は、思ったより厳しいです

ペット可と書いてあっても、無条件ではありません。

よくある条件は「小型犬1匹もしくは猫1匹」

これが一番多いパターンです。

つまり、ペット可の物件であっても、

  • 2匹は不可
  • 中型犬・大型犬は不可

という制限が付いていることが多くなります。

犬のほうが、可の物件が多い感覚です

私の感覚では、猫より犬のほうが可としている物件が多いです。

後述しますが、猫は爪とぎによる壁紙の損傷が想定されるため、オーナー側が慎重になりやすいのではないかと考えています。

猫を飼う方は、犬より選択肢が狭くなる前提で探し始めてください。

2匹OKの物件は、かなり少ないです

ここが一番のハードルです。

「小型犬1匹もしくは猫1匹」が標準なので、最初から2匹可としている物件は、かなり限られます。


【現場の話】2匹目は、交渉できることがあります

ここは、知らない方が多い部分です。

2匹以上飼われている場合、家賃を上げることで2匹の飼育を承諾してもらうケースが少なくありません。

つまり、こういうことです。

募集条件に「1匹まで」と書かれていても、その時点で諦めなくていい。

もちろん、必ず通るわけではありません。オーナーの判断によります。

ただ、「条件に書いていないから無理だ」と自分で候補から外してしまうのは、もったいないです。

伝え方

仲介会社にこう聞いてみてください。

「2匹飼っているのですが、家賃の上乗せで相談できる物件はありますか?」

最初から「家賃を上げてもいい」という前提で聞くと、話が進みやすくなります。オーナー側の不安は、追加の損耗と原状回復の費用だからです。


大型犬と暮らせる物件は、かなり少ないです

正直にお伝えします。

大型犬と暮らせる賃貸物件を探すのは、かなり大変です。

ペット可の中でも「小型犬まで」としている物件が多く、大型犬まで許容している物件は、さらに限られます。

探せないわけではありませんが、条件の妥協幅を大きく取る必要があります。そして、探し始めるタイミングを早めに取ってください。候補が少ない分、決まるまでに時間がかかります。


ペット可物件の初期費用|上乗せは3パターン

ペット可の物件は、通常の初期費用に加えて負担があります。

現場でよく見るのは、この3つです。

① ペット礼金を1か月分上乗せ

通常の礼金に加えて、家賃1か月分が上乗せされるパターンです。

② ペット消臭清掃料

退去時の消臭・清掃にかかる費用を、あらかじめ設定しているパターンです。

金額は3万円〜5万円、または家賃1か月分としている物件が多いです。

③ どちらかを選べる物件もあります

ここは、あまり知られていません。

物件によっては、こういう選択肢が用意されています。

  • ペット礼金として家賃1か月分を払う
  • または、家賃を月2,000円〜3,000円上乗せする

つまり、最初にまとめて払うか、毎月少しずつ払うかを選べます。


【計算してみます】ペット礼金と家賃上乗せ、どっちが得?

選べる場合、判断の基準は住む年数です。

家賃5万円の物件で考えてみます。

初期費用毎月の負担損益分岐
ペット礼金1か月5万円0円—
家賃+2,000円0円2,000円約25か月(2年1か月)
家賃+3,000円0円3,000円約17か月(1年5か月)

考え方はシンプルです。

長く住むつもりなら、礼金を先に払ったほうが安い。 短期間で引っ越す可能性があるなら、家賃上乗せのほうが安い。

家賃上乗せを選ぶと、住んでいる間ずっと払い続けることになります。4年住めば、+3,000円でも14万4,000円です。礼金5万円の3倍近くになります。

逆に、転勤の可能性がある方や、1年程度で動くかもしれない方は、初期費用を抑えられる家賃上乗せのほうが合理的です。

自分が何年住むつもりかを、申し込みの前に考えておいてください。

初期費用の全体像については、こちらにまとめています。

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【一番お金がかかる】ペット可物件の退去費用

ここが、この記事で一番お伝えしたい部分です。

ペット可の物件では、退去費用が上がるケースがよくあります。

消臭清掃料を払っていても、それだけでは終わりません

入居時に「ペット消臭清掃料」を払っていると、退去時の費用はカバーされていると思いがちです。

でも、実際はこうなります。

消臭清掃が追加でかからなくても、壁紙やフローリングの張替え費用はかかるケースが多いです。

消臭と、張替えは別の話です。ここを混同していると、退去のときに想定外の金額を提示されることになります。

猫を飼う方は、特に壁紙です

猫の飼育で一番問題になるのは壁紙です。

爪とぎによる傷など、ペットが原因の損傷は借主負担になる可能性が高くなります。

ただし「張替え=全額負担」ではありません

ここは誤解しやすいので、補足しておきます。

張替えが必要になったとしても、新品への交換費用をすべて借主が負担する、という意味ではありません。

壁紙の経過年数、損傷の範囲、契約上の特約などによって、負担額は変わります。

請求書を見て「高い」と感じたら、その場でサインせず、内訳を確認してください。退去費用の考え方については、こちらに詳しくまとめています。

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退去費用を抑えるために、入居初日にやっておきたい3つ

退去費用を抑える一番の方法は、そもそも傷つけないことです。

入居してから慌てるのではなく、荷物を運び込む前に手を打ってください。

① 壁を保護する

猫が爪とぎをしそうな壁に、保護シートを貼っておきます。

窓際、柱、ソファの横など、猫が登ったり爪を立てたりしやすい場所を先に確認してください。

② 床を保護する

犬の場合は、爪による傷と滑りが問題になります。

ペット用の床マットを敷いておくと、フローリングの傷を防げます。ペット自身の足腰の負担も減らせます。

③ 爪とぎ器を複数置く

猫の爪とぎは、やめさせるものではなく、場所を用意してあげるものです。

1つだけでなく、生活動線に沿って複数置いておくと、壁でとぐ頻度が下がります。

あわせて、入居時の写真を撮っておいてください

もともとあった傷と、自分がつけた傷を区別できるようにしておくと、退去のときに役立ちます。

床、壁、建具、水回り。気になるところは全部撮っておいてください。

内見のときに見ておくべきポイントは、こちらにまとめています。

内見の時に見逃しがちな重要ポイント5選|現役不動産営業マンがぶっちゃけます
内見で多くの人が見落としている5つのチェックポイントをまとめました。写真では絶対に分からない部分と、その場で営業マンに聞くべきことを、現役の賃貸仲介営業マンが解説します。

【絶対にやめてください】内緒でペットを飼うこと

最後に、これだけは強く言わせてください。

ペット不可の物件で、内緒でペットを飼う。これは絶対にやめてください。

理由は、規則だからではありません。

一番困るのは、ペットです

無断での飼育は契約違反となり、是正を求められたり、状況によっては契約解除の問題に発展する可能性があります。

そうなったとき、一番困るのは誰でしょうか。

急に引っ越すことになり、次の部屋も決まっていない。ペット可の物件は全体の2割しかないので、すぐには見つかりません。

結果として、かえって愛犬や愛猫を困らせることになります。

住む場所が不安定になることも、急な環境の変化も、動物にとっては大きなストレスです。

匂いと音で、だいたい分かります

「バレないだろう」と思う方がいますが、分かるものです。

鳴き声、足音、においは隠せません。共用部ですれ違うこともあります。近隣の方からの指摘で発覚するケースがほとんどです。

守るべきは規則ではなく、ペットの生活です。そう考えてください。


ペット可物件を探すときに、先に伝えてほしいこと

探し始めるときに、不動産会社へこれを伝えてください。それだけで紹介される物件が変わります。

① 種類(犬・猫・その他) ② 犬種または猫種 ③ サイズと体重 ④ 匹数 ⑤ 年齢

特にサイズと匹数は必須です。「犬を飼っています」だけでは、紹介できる物件を絞り込めません。

後から「実は2匹です」「実は中型犬です」となると、探し直しになります。最初に全部伝えたほうが、結果的に早く決まります。


留守番の時間が長くなるなら

ペットと暮らす方から、よく聞く心配ごとがあります。

仕事で家を空けている間、ペットがどうしているか分からない。夏の室温は大丈夫か。いたずらをしていないか。

カメラで様子を確認できる仕組みもあるので、心配な方は検討してみてください。

留守中のペットが気になる方へ|賃貸×ペットの現実と、スマホで見守る安心
仕事中や外出中にペットの様子をスマホで確認する方法をまとめました。ペット可物件が少ない本当の理由と、「内緒で飼う」が絶対にダメな契約上の理由まで、現役の賃貸仲介営業マンが解説します。

札幌のペット可賃貸に関するよくある質問

Q. ペット可の物件はどのくらいありますか?

A. 私の体感では全体の2割程度です。エリアや間取りによる大きな差はあまりないので、どこで探しても同じくらいの割合になります。

Q. 「ペット可」と「ペット相談可」は違いますか?

A. ペット相談可は、種類・大きさ・匹数を申告して承諾を得る形です。ただしペット可の表記でも条件が付いていることが多いので、どちらの場合も個別に確認してください。

Q. 2匹飼っていますが、諦めるしかないですか?

A. 諦めなくて大丈夫です。2匹OKの物件は少ないですが、家賃を上げることで承諾してもらえるケースがあります。仲介会社に相談してみてください。

Q. 猫より犬のほうが探しやすいですか?

A. 私の感覚では、犬のほうが可としている物件が多いです。猫は壁紙の損傷が想定されるため、オーナー側が慎重になりやすいのではないかと考えています。

Q. 初期費用はどのくらい上乗せされますか?

A. ペット礼金として家賃1か月分、またはペット消臭清掃料として3万円〜5万円か家賃1か月分、というパターンが多いです。物件によっては家賃の上乗せを選べることもあります。

Q. 礼金と家賃上乗せ、どちらを選ぶべきですか?

A. 住む年数で決まります。長く住むなら礼金を先に払ったほうが安く、短期間なら家賃上乗せのほうが有利です。

Q. 消臭清掃料を払えば、退去費用はかかりませんか?

A. そうとは限りません。消臭清掃と、壁紙やフローリングの張替えは別です。張替え費用が別途かかるケースが多くあります。

Q. ペット不可の物件で、小さい動物なら大丈夫ですか?

A. 契約内容によります。自己判断せず、必ず事前に確認してください。無断で飼うと契約違反になります。


まとめ|札幌でペット可の賃貸を探すなら

項目ポイント
物件数体感で全体の2割程度。エリア差は小さい
表記の違いペット可も相談可も、条件の個別確認は必要
条件「小型犬1匹もしくは猫1匹」が多い
犬と猫犬のほうが可の物件が多い感覚
2匹目家賃を上げて承諾してもらえることがある
大型犬候補がかなり少ない。早めに動く
初期費用ペット礼金1か月/消臭清掃料3〜5万円か家賃1か月分
選べる場合長く住むなら礼金、短期なら家賃上乗せ
退去費用消臭清掃料とは別に、張替え費用がかかることが多い
入居初日壁の保護・床の保護・爪とぎ器。写真も撮っておく
内緒で飼う絶対にダメ。困るのはペット

ペットと暮らす部屋探しは、条件が厳しくなります。候補が少なく、費用も上乗せになります。

それでも、最初に条件を整理して、正直に伝えて探せば、必ず見つかります。

一番よくないのは、条件を隠したまま進めることです。先に全部伝えてください。それが、一番早く、一番安全な方法です。


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