- この記事でわかること
- 札幌のペット可賃貸は、全体の2割くらいです
- 「ペット可」と「ペット相談可」は何が違う?
- 「1匹まで」の条件は、思ったより厳しいです
- 【現場の話】2匹目は、交渉できることがあります
- 大型犬と暮らせる物件は、かなり少ないです
- ペット可物件の初期費用|上乗せは3パターン
- 【計算してみます】ペット礼金と家賃上乗せ、どっちが得?
- 【一番お金がかかる】ペット可物件の退去費用
- 退去費用を抑えるために、入居初日にやっておきたい3つ
- 【絶対にやめてください】内緒でペットを飼うこと
- ペット可物件を探すときに、先に伝えてほしいこと
- 留守番の時間が長くなるなら
- 札幌のペット可賃貸に関するよくある質問
- まとめ|札幌でペット可の賃貸を探すなら
この記事でわかること
- ペット可の物件が、全体のどのくらいあるか
- 「ペット可」と「ペット相談可」の違い
- 2匹飼っていても諦めなくていい理由
- 初期費用の上乗せパターンと、どちらを選ぶと得か
- 退去時に何を請求されるか
- 内緒で飼ってはいけない理由
札幌のペット可賃貸は、全体の2割くらいです
最初に、現実からお伝えします。
私が札幌で物件を扱っている体感では、ペット可の物件は全体の2割程度です。
残りの8割は、そもそも候補に入りません。
そして、私が普段扱う物件では、この割合に大きな偏りがありません。
- 単身向けとファミリー向けで、大きく変わらない
- エリアによる差も、あまりない
つまり、「このエリアならペット可が多い」という探し方はできません。どこで探しても、選べるのは全体の2割の中からになります。
※「2割」は公的な統計ではなく、札幌で日常的に賃貸物件を紹介している私の現場感覚です。募集時期や検索条件によって割合は変わります。
だから、条件の優先順位を先に決めてください
選べる母数が5分の1になるということは、他の条件で妥協が必要になるということです。
- 駅からの距離
- 築年数
- 間取り
- 家賃
このうち、何を優先して何を譲るのか。ここを決めずに探し始めると、いつまでも物件が決まりません。
ペットと暮らすと決めた時点で、これは受け入れるしかない部分です。
「ペット可」と「ペット相談可」は何が違う?
物件情報を見ていると、両方の表記が出てきます。
混乱しやすいので、先に整理しておきます。
ペット相談可
種類・大きさ・匹数などを申告し、オーナーや管理会社の承諾を得て初めて飼育できる物件です。
「相談可」とあるからといって、犬や猫なら何でも飼えるという意味ではありません。申告した内容によっては、断られることもあります。
ペット可
こちらも、無条件という意味ではありません。
「ペット可」と表示されていても、小型犬のみ、猫は不可、1匹まで、といった条件が付いていることがあります。
結論:どちらの表記でも、条件の確認は必要です
表記の違いで判断せず、必ず個別に条件を確認してください。
そして次に説明するとおり、その条件は思ったより細かく決まっています。
「1匹まで」の条件は、思ったより厳しいです
ペット可と書いてあっても、無条件ではありません。
よくある条件は「小型犬1匹もしくは猫1匹」
これが一番多いパターンです。
つまり、ペット可の物件であっても、
- 2匹は不可
- 中型犬・大型犬は不可
という制限が付いていることが多くなります。
犬のほうが、可の物件が多い感覚です
私の感覚では、猫より犬のほうが可としている物件が多いです。
後述しますが、猫は爪とぎによる壁紙の損傷が想定されるため、オーナー側が慎重になりやすいのではないかと考えています。
猫を飼う方は、犬より選択肢が狭くなる前提で探し始めてください。
2匹OKの物件は、かなり少ないです
ここが一番のハードルです。
「小型犬1匹もしくは猫1匹」が標準なので、最初から2匹可としている物件は、かなり限られます。
【現場の話】2匹目は、交渉できることがあります
ここは、知らない方が多い部分です。
2匹以上飼われている場合、家賃を上げることで2匹の飼育を承諾してもらうケースが少なくありません。
つまり、こういうことです。
募集条件に「1匹まで」と書かれていても、その時点で諦めなくていい。
もちろん、必ず通るわけではありません。オーナーの判断によります。
ただ、「条件に書いていないから無理だ」と自分で候補から外してしまうのは、もったいないです。
伝え方
仲介会社にこう聞いてみてください。
「2匹飼っているのですが、家賃の上乗せで相談できる物件はありますか?」
最初から「家賃を上げてもいい」という前提で聞くと、話が進みやすくなります。オーナー側の不安は、追加の損耗と原状回復の費用だからです。
大型犬と暮らせる物件は、かなり少ないです
正直にお伝えします。
大型犬と暮らせる賃貸物件を探すのは、かなり大変です。
ペット可の中でも「小型犬まで」としている物件が多く、大型犬まで許容している物件は、さらに限られます。
探せないわけではありませんが、条件の妥協幅を大きく取る必要があります。そして、探し始めるタイミングを早めに取ってください。候補が少ない分、決まるまでに時間がかかります。
ペット可物件の初期費用|上乗せは3パターン
ペット可の物件は、通常の初期費用に加えて負担があります。
現場でよく見るのは、この3つです。
① ペット礼金を1か月分上乗せ
通常の礼金に加えて、家賃1か月分が上乗せされるパターンです。
② ペット消臭清掃料
退去時の消臭・清掃にかかる費用を、あらかじめ設定しているパターンです。
金額は3万円〜5万円、または家賃1か月分としている物件が多いです。
③ どちらかを選べる物件もあります
ここは、あまり知られていません。
物件によっては、こういう選択肢が用意されています。
- ペット礼金として家賃1か月分を払う
- または、家賃を月2,000円〜3,000円上乗せする
つまり、最初にまとめて払うか、毎月少しずつ払うかを選べます。
【計算してみます】ペット礼金と家賃上乗せ、どっちが得?
選べる場合、判断の基準は住む年数です。
家賃5万円の物件で考えてみます。
| 初期費用 | 毎月の負担 | 損益分岐 | |
|---|---|---|---|
| ペット礼金1か月 | 5万円 | 0円 | — |
| 家賃+2,000円 | 0円 | 2,000円 | 約25か月(2年1か月) |
| 家賃+3,000円 | 0円 | 3,000円 | 約17か月(1年5か月) |
考え方はシンプルです。
長く住むつもりなら、礼金を先に払ったほうが安い。 短期間で引っ越す可能性があるなら、家賃上乗せのほうが安い。
家賃上乗せを選ぶと、住んでいる間ずっと払い続けることになります。4年住めば、+3,000円でも14万4,000円です。礼金5万円の3倍近くになります。
逆に、転勤の可能性がある方や、1年程度で動くかもしれない方は、初期費用を抑えられる家賃上乗せのほうが合理的です。
自分が何年住むつもりかを、申し込みの前に考えておいてください。
初期費用の全体像については、こちらにまとめています。

【一番お金がかかる】ペット可物件の退去費用
ここが、この記事で一番お伝えしたい部分です。
ペット可の物件では、退去費用が上がるケースがよくあります。
消臭清掃料を払っていても、それだけでは終わりません
入居時に「ペット消臭清掃料」を払っていると、退去時の費用はカバーされていると思いがちです。
でも、実際はこうなります。
消臭清掃が追加でかからなくても、壁紙やフローリングの張替え費用はかかるケースが多いです。
消臭と、張替えは別の話です。ここを混同していると、退去のときに想定外の金額を提示されることになります。
猫を飼う方は、特に壁紙です
猫の飼育で一番問題になるのは壁紙です。
爪とぎによる傷など、ペットが原因の損傷は借主負担になる可能性が高くなります。
ただし「張替え=全額負担」ではありません
ここは誤解しやすいので、補足しておきます。
張替えが必要になったとしても、新品への交換費用をすべて借主が負担する、という意味ではありません。
壁紙の経過年数、損傷の範囲、契約上の特約などによって、負担額は変わります。
請求書を見て「高い」と感じたら、その場でサインせず、内訳を確認してください。退去費用の考え方については、こちらに詳しくまとめています。

退去費用を抑えるために、入居初日にやっておきたい3つ
退去費用を抑える一番の方法は、そもそも傷つけないことです。
入居してから慌てるのではなく、荷物を運び込む前に手を打ってください。
① 壁を保護する
猫が爪とぎをしそうな壁に、保護シートを貼っておきます。
窓際、柱、ソファの横など、猫が登ったり爪を立てたりしやすい場所を先に確認してください。
② 床を保護する
犬の場合は、爪による傷と滑りが問題になります。
ペット用の床マットを敷いておくと、フローリングの傷を防げます。ペット自身の足腰の負担も減らせます。
③ 爪とぎ器を複数置く
猫の爪とぎは、やめさせるものではなく、場所を用意してあげるものです。
1つだけでなく、生活動線に沿って複数置いておくと、壁でとぐ頻度が下がります。
あわせて、入居時の写真を撮っておいてください
もともとあった傷と、自分がつけた傷を区別できるようにしておくと、退去のときに役立ちます。
床、壁、建具、水回り。気になるところは全部撮っておいてください。
内見のときに見ておくべきポイントは、こちらにまとめています。

【絶対にやめてください】内緒でペットを飼うこと
最後に、これだけは強く言わせてください。
ペット不可の物件で、内緒でペットを飼う。これは絶対にやめてください。
理由は、規則だからではありません。
一番困るのは、ペットです
無断での飼育は契約違反となり、是正を求められたり、状況によっては契約解除の問題に発展する可能性があります。
そうなったとき、一番困るのは誰でしょうか。
急に引っ越すことになり、次の部屋も決まっていない。ペット可の物件は全体の2割しかないので、すぐには見つかりません。
結果として、かえって愛犬や愛猫を困らせることになります。
住む場所が不安定になることも、急な環境の変化も、動物にとっては大きなストレスです。
匂いと音で、だいたい分かります
「バレないだろう」と思う方がいますが、分かるものです。
鳴き声、足音、においは隠せません。共用部ですれ違うこともあります。近隣の方からの指摘で発覚するケースがほとんどです。
守るべきは規則ではなく、ペットの生活です。そう考えてください。
ペット可物件を探すときに、先に伝えてほしいこと
探し始めるときに、不動産会社へこれを伝えてください。それだけで紹介される物件が変わります。
① 種類(犬・猫・その他) ② 犬種または猫種 ③ サイズと体重 ④ 匹数 ⑤ 年齢
特にサイズと匹数は必須です。「犬を飼っています」だけでは、紹介できる物件を絞り込めません。
後から「実は2匹です」「実は中型犬です」となると、探し直しになります。最初に全部伝えたほうが、結果的に早く決まります。
留守番の時間が長くなるなら
ペットと暮らす方から、よく聞く心配ごとがあります。
仕事で家を空けている間、ペットがどうしているか分からない。夏の室温は大丈夫か。いたずらをしていないか。
カメラで様子を確認できる仕組みもあるので、心配な方は検討してみてください。

札幌のペット可賃貸に関するよくある質問
Q. ペット可の物件はどのくらいありますか?
A. 私の体感では全体の2割程度です。エリアや間取りによる大きな差はあまりないので、どこで探しても同じくらいの割合になります。
Q. 「ペット可」と「ペット相談可」は違いますか?
A. ペット相談可は、種類・大きさ・匹数を申告して承諾を得る形です。ただしペット可の表記でも条件が付いていることが多いので、どちらの場合も個別に確認してください。
Q. 2匹飼っていますが、諦めるしかないですか?
A. 諦めなくて大丈夫です。2匹OKの物件は少ないですが、家賃を上げることで承諾してもらえるケースがあります。仲介会社に相談してみてください。
Q. 猫より犬のほうが探しやすいですか?
A. 私の感覚では、犬のほうが可としている物件が多いです。猫は壁紙の損傷が想定されるため、オーナー側が慎重になりやすいのではないかと考えています。
Q. 初期費用はどのくらい上乗せされますか?
A. ペット礼金として家賃1か月分、またはペット消臭清掃料として3万円〜5万円か家賃1か月分、というパターンが多いです。物件によっては家賃の上乗せを選べることもあります。
Q. 礼金と家賃上乗せ、どちらを選ぶべきですか?
A. 住む年数で決まります。長く住むなら礼金を先に払ったほうが安く、短期間なら家賃上乗せのほうが有利です。
Q. 消臭清掃料を払えば、退去費用はかかりませんか?
A. そうとは限りません。消臭清掃と、壁紙やフローリングの張替えは別です。張替え費用が別途かかるケースが多くあります。
Q. ペット不可の物件で、小さい動物なら大丈夫ですか?
A. 契約内容によります。自己判断せず、必ず事前に確認してください。無断で飼うと契約違反になります。
まとめ|札幌でペット可の賃貸を探すなら
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 物件数 | 体感で全体の2割程度。エリア差は小さい |
| 表記の違い | ペット可も相談可も、条件の個別確認は必要 |
| 条件 | 「小型犬1匹もしくは猫1匹」が多い |
| 犬と猫 | 犬のほうが可の物件が多い感覚 |
| 2匹目 | 家賃を上げて承諾してもらえることがある |
| 大型犬 | 候補がかなり少ない。早めに動く |
| 初期費用 | ペット礼金1か月/消臭清掃料3〜5万円か家賃1か月分 |
| 選べる場合 | 長く住むなら礼金、短期なら家賃上乗せ |
| 退去費用 | 消臭清掃料とは別に、張替え費用がかかることが多い |
| 入居初日 | 壁の保護・床の保護・爪とぎ器。写真も撮っておく |
| 内緒で飼う | 絶対にダメ。困るのはペット |
ペットと暮らす部屋探しは、条件が厳しくなります。候補が少なく、費用も上乗せになります。
それでも、最初に条件を整理して、正直に伝えて探せば、必ず見つかります。
一番よくないのは、条件を隠したまま進めることです。先に全部伝えてください。それが、一番早く、一番安全な方法です。
この記事が役に立ったら、シェアしていただけると嬉しいです。

