アルカナエナジーは本当に安い?北海道電力と比較して分かったメリット・注意点

一人暮らし

初期費用 投稿日:2026年8月18日/最終更新:2026年8月18日

この記事を書いた人: 現役不動産賃貸仲介営業マン|引っ越しに伴う電気の切り替え相談も日々受けています。

※電気料金・調整額・キャンペーン・契約条件は変更される場合があります。申し込み前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。

  1. 電気料金の比較サイトには、書いていないこと
  2. 結論:単価表だけでは、絶対に判断できません
    1. こんな人なら、検討する価値があります
    2. こんな人は、急いで乗り換えなくていいと思います
  3. この記事でわかること
  4. アルカナエナジーの仕組み:とにかくシンプル
    1. ①基本料金0円
    2. ②従量料金は一律単価
    3. ③工事不要・電気の品質は変わらない
    4. なぜ安くできるのか
  5. アルカナおうちでんきの料金(全エリアの単価)
  6. 北海道電力と比較するとどうなる?
  7. なぜ単価だけを比較してはいけないのか
  8. 【結論】一人暮らしならアルカナと北電、どっちが安い?
  9. 【注意】損益分岐点は「調整額」で変わります
  10. 北海道の冬は「電気をたくさん使う人ほど注意」
  11. 「あなたはアルカナ向き?」30秒診断
  12. 現役不動産営業マンが感じる「賃貸との相性」
    1. 電気会社は、不動産会社に紹介されたところにしなくていい
    2. 現役営業マンとして、ここは覚えておいてほしい
    3. 引っ越し直前でも申し込める?
    4. シンプルさは、初めての一人暮らしの味方
  13. 契約前に知っておきたい5つの注意点
    1. ①1年以内の解約で、解約手数料22,000円
    2. ②オール電化の物件は対象外
    3. ③調達調整額は独自方式
    4. ④セット割・ポイント特典はない
    5. ⑤物件によっては切り替え自体ができない
  14. アルカナエナジーは怪しい?
  15. よくある質問
  16. まとめ
  17. この記事を読んで、アルカナエナジーが気になった方へ

電気料金の比較サイトには、書いていないこと

電気料金の比較サイトを見ると、料金の数字ばかりが並んでいます。

でも、賃貸で引っ越す人が知りたいのは、もっとシンプルなはずです。

「結局、自分の部屋ならどっちが安いの?」

そしてもうひとつ。「引っ越したらどうなるの?」

現役の不動産賃貸営業マンとして、この2つを中心に解説します。

特にこの記事を読んでほしいのは、北海道でこれから一人暮らしを始める人です。

電気会社は「なんとなく北電」で決める必要はありません。ただし、新電力なら何でも安いわけでもありません。 この記事では、北海道電力とアルカナエナジーを、両社の調整額まで含めて比較します。

結論:単価表だけでは、絶対に判断できません

先に結論から書きます。

アルカナエナジーの一番はっきりしたメリットは、基本料金が0円であること。 北海道電力30Aの基本料金は月1,254円なので、従量料金などを考慮する前の時点では、月1,254円分の差があります。

一方で——電気料金は「単価×使用量」だけでは決まりません。 両社とも、単価とは別に調整額が加減算されます。そしてこの調整額は毎月変わります。

この記事で一番伝えたいのは、「どちらが安いかは、その月の調整額と自分の使用量で決まる」ということです。

こんな人なら、検討する価値があります

  • 北海道電力の従量電灯Bを使っている
  • オール電化ではない
  • 電気の使用量が少なく、最新の調整額を含めてもメリットが出る
  • 基本料金の負担をなくしたい
  • ポイント還元より、毎月の電気料金そのものを重視したい
  • 1年以上は使う予定がある
  • 引っ越してもアルカナエナジーを継続できそう

こんな人は、急いで乗り換えなくていいと思います

  • 1年以内に他社へ乗り換える可能性が高い
  • オール電化の物件に住んでいる
  • 建物一括受電のマンションに住んでいる
  • 電気の使用量が多い(条件によっては北電のほうが安くなります)
  • ポイント還元やセット割を重視している
  • 現在の電気料金が、すでにかなり安い

この記事でわかること

  • アルカナおうちでんきの料金と、北海道エリアの単価
  • 北海道電力と比べるときに、多くの記事が見落としている点
  • 使用量によって、どちらが安いかが入れ替わること
  • 賃貸で暮らす人ならではの注意点
  • よくある質問(評判、解約金、引っ越し、オール電化)

アルカナエナジーの仕組み:とにかくシンプル

一般家庭向けプラン「アルカナおうちでんき」の特徴は、この3つに集約されます。

①基本料金0円

大手電力会社では、契約アンペア数に応じた基本料金がかかります。北海道電力なら30A契約で月1,254円、40A契約で月1,672円。

アルカナエナジーはこれが0円です。電気を使っても使わなくても発生する固定費が、まるごとなくなります。

②従量料金は一律単価

大手電力の多くは「使うほど単価が上がる」三段階料金制です。アルカナエナジーは時間帯・アンペア数・使用量によらず、エリアごとの一律単価。

③工事不要・電気の品質は変わらない

切り替えに工事は一切不要です。送配電のネットワークは今まで通り大手送配電会社が担うので、停電が増えたり電気の質が変わったりする心配はありません。 これは新電力全般に言える仕組みの話です。

対応エリアは北海道・東北・東京・中部・北陸・関西・中国・四国・九州の9エリア。北海道も対応しています。

なぜ安くできるのか

アルカナエナジーは、派手なキャンペーンを前面に出すのではなく、IT技術による業務効率化、ペーパーレス化、Web申し込みのシステム化などでコストを抑え、料金の安さにつなげていると説明しています。

アルカナおうちでんきの料金(全エリアの単価)

2026年8月時点

エリア基本料金従量料金(円/kWh)
北海道0円35.05
東北0円31.95
東京0円29.80
中部0円28.55
北陸0円26.95
関西0円25.45
中国0円28.05
四国0円29.65
九州0円29.05

※料金単価は変更される場合があります。最新の単価は公式サイトをご確認ください。

北海道エリアは35.05円/kWh、基本料金0円。

ただし——アルカナの電気料金は、この単価だけでは決まりません。

アルカナエナジー自身が、電気料金は**「基本料金+電力量料金±調達調整額+再エネ賦課金」**で計算すると説明しています。

そして北海道エリアの調達調整額は、公式ページで3.26円/kWhと表示されています(2026年8月時点)。

つまり、実際に払う単価は 35.05円+3.26円=約38.31円/kWh ということになります。

北海道電力と比較するとどうなる?

北海道電力の従量電灯Bは、基本料金+3段階の従量料金という構成です。

基本料金(税込)

契約アンペア基本料金
20A836円
30A1,254円
40A1,672円

電力量料金(1kWhにつき)

区分単価
1段(1〜120kWh)35円69銭
2段(121〜280kWh)41円98銭
3段(281kWh以上)45円70銭

数字だけ並べると、アルカナの35.05円は北電の3段目(45.70円)よりずいぶん安く見えます。

でも、ここで判断してはいけません。

なぜ単価だけを比較してはいけないのか

北海道電力にも、燃料費等調整額があります。そしてこれは、マイナスになることがあります。

2026年8月分の燃料費等調整単価は、マイナス9円63銭。 つまり1kWhあたり9.63円が差し引かれています。

燃料費等調整額だけを反映すると、北海道電力の単価はこうなります。

区分表面の単価燃調だけを反映した単価
1段(〜120kWh)35.69円約26.06円
2段(121〜280kWh)41.98円約32.35円
3段(281kWh以上)45.70円約36.07円

一方、アルカナは調達調整額を含めて約38.31円/kWh。

並べてみると、印象が変わります。

単価(調整額込み)
北海道電力 1段約26.06円
北海道電力 2段約32.35円
北海道電力 3段約36.07円
アルカナ約38.31円

2026年8月分の条件では、アルカナの単価は北電のどの段階よりも高くなります。

アルカナの武器は、あくまで基本料金0円。その差を単価差でどこまで食われるか、という勝負になります。

「新電力=安い」ではない。 ここは正直にお伝えしておきます。

【結論】一人暮らしならアルカナと北電、どっちが安い?

2026年8月の条件では、月100kWh前後が分かれ目でした。

月の使用量安いのは
100kWh🟢 アルカナ
150kWh🔵 北海道電力
200kWh🔵 北海道電力
300kWh🔵 北海道電力
400kWh🔵 北海道電力

金額まで含めると、こうなります。30A契約の一人暮らしを想定した概算です。

2026年8月時点の条件で計算しています(北電は燃料費等調整額マイナス9.63円、アルカナは調達調整額プラス3.26円を反映。再エネ賦課金は両社共通のため除外)。

月の使用量北海道電力(30A)アルカナ
100kWh約3,860円約3,831円アルカナが約29円安い
150kWh約5,352円約5,747円北電が約395円安い
200kWh約6,969円約7,662円北電が約693円安い
300kWh約10,279円約11,493円北電が約1,214円安い
400kWh(冬のピーク)約13,886円約15,324円北電が約1,438円安い

※上記は基本料金・電力量料金・両社の調整額をもとにした概算です。再エネ賦課金、国の支援策などは含んでいません。調整額は月によって変動するため、実際の請求額とは異なります。

【注意】損益分岐点は「調整額」で変わります

上の条件で計算すると、分かれ目は月100kWh前後になります。

  • 100kWhより少ない → 基本料金0円が効いて、アルカナが安い
  • 100kWhより多い → 単価差が効いて、北電が安い

ただし、この数字を鵜呑みにしないでください。

もしアルカナ側の調達調整額を0円として計算すると、分かれ目は約185kWhまで上がります。逆に北電の燃調がプラスに転じる月なら、アルカナが有利な範囲は大きく広がります。

つまり「◯kWhが分岐点」という数字は、その月の調整額でいくらでも動きます。

だから——申し込みを検討する時点で、両社の最新の調整額を確認して、自分の使用量に当てはめて計算してください。 それ以外に正確な答えはありません。

なお、アルカナエナジー公式サイトでは「電気を多く使う方におすすめ」と案内されています。

ただし、これはアルカナエナジーの料金体系そのものを見た場合の特徴です。基本料金0円で単価が一律なので、大手の三段階料金と比べれば、使うほど単価が上がらないという意味になります。

実際に北海道電力とどちらが安いかは、北海道電力側の燃料費等調整額や、アルカナ側の調達調整額によって変わります。本記事では、2026年8月時点の実際の調整額を反映し、北海道電力との比較として検証しています。

北海道の冬は「電気をたくさん使う人ほど注意」

ここは、北海道で暮らす人に向けて特に書いておきます。

北海道の冬は、電気の使用量が跳ね上がります。 暖房、給湯、照明の点灯時間。300kWhや400kWhに届くことも珍しくありません。

そして上の表の通り、使用量が増えるほど差が広がる構造になっています(2026年8月時点の条件では、北電側に有利な方向で)。

「冬に電気代が高いから、新電力に変えよう」という動機だと、逆効果になる可能性がある。

これは、全国向けの比較サイトにはあまり書かれていない視点だと思います。北海道の使用量は、本州の感覚とは違うからです。

「あなたはアルカナ向き?」30秒診断

自分がどちらのタイプか、順番に見てみてください。

Q1. お住まいはオール電化ですか?はい … 対象外です。他のサービスを検討してください → いいえ … Q2へ

Q2. 1年以内に他社へ乗り換える可能性はありますか?ある … 解約手数料22,000円がかかります。慎重に → ない … Q3へ

Q3. 月の電気使用量はどのくらいですか?100kWh前後 … 最新の調整額を確認したうえで検討する価値あり → 100〜200kWh … 比較必須。調整額次第で逆転します → 200kWh以上 … 北海道電力も有力な選択肢です

Q4. ポイント還元やセット割は重視しますか?はい … 特典のある他社も比較を → いいえ … アルカナの検討対象です

現役不動産営業マンが感じる「賃貸との相性」

ここからは、電気の比較サイトには書いていない話をします。

電気会社は、不動産会社に紹介されたところにしなくていい

部屋探しをしていると、「電気はどこにしますか?」と聞かれることがあります。

このとき、よく分からないまま紹介された電力会社に申し込む人もいます。契約の流れの中で聞かれるので、そういうものだと思ってしまうんですね。

でも——電気会社は、必ずしも不動産会社から紹介されたところにする必要はありません。 自分で料金を比較して決めてOKです。

「部屋を契約したら、電気もそのまま契約しないといけない」 と思っている人は、ここだけ覚えておいてください。

現役営業マンとして、ここは覚えておいてほしい

部屋探しをしていると、電気・ガス・ネットをまとめて案内されることがあります。

営業マンとして言うのも変ですが、「紹介されたから、そのまま契約する」必要はありません。

電気は毎月払う固定費です。数百円の差でも、1年、2年と積み重なれば大きな金額になります。 家賃を3,000円下げる交渉に時間をかけるなら、電気の契約を一度見直すほうが早いこともある。

部屋選びと同じように、電気会社も自分で比較して決めて大丈夫です。

引っ越し直前でも申し込める?

引っ越しの手続きで意外と多いのが、電気の手配忘れです。新居に着いて「電気がつかない!」と青ざめるケース、実際にあります。

アルカナエナジーはWEBから24時間申し込みができます。 切替工事は原則不要と案内されています。

ただし、申し込みの時間や供給地点の状況などによって、希望日に電気が使えるとは限りません。 急いでいる場合は、必ず公式サイトで現在の条件を確認してください。

シンプルさは、初めての一人暮らしの味方

「アンペア?調整額?よくわからない…」という方でも、基本料金0円+一律単価なら構造は理解しやすいです。

契約前に知っておきたい5つの注意点

①1年以内の解約で、解約手数料22,000円

契約開始から1年以内に解約すると、22,000円(税込)の解約手数料が発生します。 これは新電力の中でも高めの設定です。

節約できる金額を考えると、1年以内の解約は明らかに損になります。 ここは冷静に考えてください。

「賃貸=いつか引っ越す」のに大丈夫?と思いますよね。ここについては、引っ越し先でも継続利用できる場合は、解約ではなく引っ越しの手続きができると案内されています。 ただし適用される条件は状況によって異なるため、申し込み前に公式へ確認してください。

②オール電化の物件は対象外

オール電化住宅は対応していません。 オール電化には深夜電力が安い専用プランが向いているので、そもそも一律単価のアルカナエナジーとは相性が悪いんです。

③調達調整額は独自方式

アルカナエナジーは独自の調整制度を採用しており、月によっては大手電力の燃料費調整額より高くなることがあります。

前述の通り、北海道電力の燃料費等調整単価はマイナスになることもあります。 その月は北電側が有利に働きます。

「毎月必ず大手より安くなる」と断言できるものではありません。

④セット割・ポイント特典はない

ガスとのセット割や、ポイント還元はありません。割引や特典の演出なしで、料金だけで判断したい人向けのサービスです。

⑤物件によっては切り替え自体ができない

これは営業マンとして補足です。建物全体で電力を一括契約しているマンションでは、個別の切り替えができないことがあります。

契約前に、お住まいの物件が個別契約できるか、管理会社に確認しておくと確実です。

アルカナエナジーは怪しい?

「安いけど、大丈夫なの?」と気になる人もいると思います。

アルカナエナジーは小売電気事業者として登録されており、公式サイトで一般家庭向けの「アルカナおうちでんき」を提供しています。また、電気そのものは従来と同じ送配電網を利用する仕組みなので、停電しやすくなるといったことはありません。

ただし、料金プランや解約条件は契約前に必ず確認してください。 特に解約手数料の条件は、この記事で挙げた注意点の中でも一番大きいポイントです。

よくある質問

Q. アルカナエナジーの評判はどうですか?
A. 料金体系は「基本料金0円+一律単価」というシンプルな設計です。一方で、1年以内の解約手数料や調達調整額など、契約前に確認しておきたい条件があります。口コミだけで判断するのではなく、現在の料金と契約条件を確認することをおすすめします。

Q. 北海道電力より必ず安くなりますか?
A. なりません。両社の調整額と自分の使用量によって、どちらが安いかは入れ替わります。2026年8月時点の条件では、使用量が多い人ほど北海道電力のほうが安くなる計算でした。

Q. 解約金はいくらですか?
A. 契約開始から1年以内の解約で22,000円(税込)です。引っ越しに伴う場合は継続の手続きができると案内されていますが、条件は公式で確認してください。

Q. オール電化でも契約できますか?
A. できません。オール電化住宅は対象外です。

Q. 引っ越しても使えますか?
A. 対応エリア内であれば継続できると案内されています。対応エリア外へ引っ越す予定がある方は、事前に確認してください。

Q. 賃貸でも切り替えられますか?
A. 個別に電力契約している物件なら可能です。建物一括受電のマンションは切り替えできない場合があるので、管理会社に確認してください。

まとめ

項目内容
基本料金0円(北電30Aなら月1,254円が浮く)
従量料金北海道は35.05円/kWh・一律(2026年8月時点)
調達調整額北海道は3.26円/kWh(2026年8月時点)。単価に加算されます
北電との比較単価だけでは判断不可。両社の調整額を揃える必要あり
分かれ目調整額によって変動。固定の数字はありません
工事不要。電気の品質も変わらない
対応エリア北海道含む9エリア(オール電化は対象外)
注意点1年以内解約は22,000円

派手なキャンペーンで釣らず、料金で正面から勝負する。ある意味、一番わかりやすい新電力です。

ただし、「単価が安いから乗り換えれば得」という単純な話ではありません。 電気の使用量とその月の調整額によっては、北海道電力のほうが安くなることもあります。

この記事を読んで、アルカナエナジーが気になった方へ

ここまで読んで、「自分の場合、本当に安くなるのかな?」 と思った方は、まず現在の電気料金を確認してください。

見るのは、この3つです。

  1. 契約アンペア(ここが浮く金額です)
  2. 月の使用量(kWh)(特に冬の数字)
  3. 現在の燃料費等調整額(プラスかマイナスか)

そのうえで、アルカナエナジーの最新の料金・調達調整額・契約条件を公式サイトで確認して、自分の電気代と比べてみてください。

ここまでやって、「自分には合っている」 と思えたら申し込めばOKです。無理に乗り換える必要はありません。

なお、引っ越しに伴う電気やネットの手続き全般については、こちらの記事もどうぞ。
👉 引っ越しの電気・ガス・ネット手続きは「まとめて」が正解|現役営業マンが教える時間の買い方

👉【北海道版】初めての一人暮らし完全ガイド|現役営業マンが部屋探しから退去まで全部教えます

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